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2017.08.19

映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」

18日から公開の映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」を見に行ってきました。


東宝配給でプロデューサーが川村元気ということもあるためか、マスコミは「君の名は。」(の興行収入を)を超えられるかなどと煽っているようですが、そんな250億超えの作品が続けて出るはずが無いと思います。
上映館は300スクリーン近く、東宝としてはかなり力が入っているようですけどね。


原作は岩井俊二で、1993年にテレビドラマで放映されています。その時の主演は奥菜恵と山崎裕太で、主人公は小学生という設定でした。今回の映画では中学生になってます。明示的に何年生という描写は無かったと思いますが、夏休み前なのに受験の話が一切出てこなかったりすると言う事は1年生か2年生でしょう(なずなが13歳という設定だという話もあるようなので、だとすると中1ですね)。1歳か2歳年齢が上がってる訳ですね。この年頃の1年の差ってかなり大きいと思いますが、なぜ年齢を上げたんでしょうね。
それでもなずながちょっと大人っぽ過ぎるというか、中学生には見えないですけどww
典道から見たなずななのかもしれません。年齢を上げたことで青春映画っぽさは強くなったかもしれませんね。
岩井俊二も初期の段階から打ち合わせに参加していたそうですし、年齢を上げたことも原作者承認と言うことだとは思います。
新房昭之監督にアニメーション制作がSHAFTということでしたが、なずなは普通に振り向いてましたね。


世間の評判はあまり芳しく無いようですが、私はそこそこ面白いと思いました。ただ、「君の名は。」のような数字は到底出ないでしょうけど。
ラストで典道がいなかったのはどこに行っていたんでしょう?
オリジナルのドラマ版は見ていないので、是非見てみたくなりました。




エイリアン健康診断。


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フラッシュを焚いて撮影すると……


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こんなのが写ります。

2017.07.30

映画「君の膵臓をたべたい」

7月28日より公開の映画『君の膵臓をたべたい』を見に行ってきました。


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原作は「本屋大賞」2016第2位などいくつもの賞をを受賞し、累計発行部数は75万部の人気小説です(映画公開でさらに部数も伸びそうですね)。
映画の主要ロケ地は滋賀県や彦根市のようですが、主演の浜辺美波が石川県出身ということで、県内の映画館でも宣伝に力を入れているようです。


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また、原作小説の表紙イラストの風景は福井県の足羽川にかかる幸橋がモデルになっているそうで、そんな縁もあってか、全国キャンペーンは北陸からのスタートとなっていました。
ただ、主演の2人がほぼ新人であることや、主要登場人物が案外少なく、しかもそのほとんどが同級生役ということであまり知名度の高い出演者がおらず、これでは客が呼べないと東宝が考えたからなのかどうかは判りませんが、12年後の話として後日談的なストーリーが新たに追加されるとのこと。こういうのは多くの場合悪い方向に変わってしまう事が多いので、そこが一番心配な所ではあります。


【注意】
以下、多少のネタバレはあります。原作も未読で映画もまだ見ていないという人はご注意下さい。


見て来た感想としては、予感は半分的中という所でしょうか。
12年後の登場人物としてキャスティングされているのが小栗旬と北川景子なのですが(あんまり番宣とかに名前は出ないけど、上地雄輔も)、小栗旬の出番が結構多いのですよね。最後にちょっと出てくるくらいかと思ったのですが、小栗旬に始まり小栗旬に終わるという感じで、実は小栗旬が主役なんじゃないかと思うほどです。
主要なストーリーは原作に沿った物ではありますが、原作部分のストーリーは、12年後の「僕」(小栗旬)が生徒に語っているような構成になっています。
また、「共病文庫」は桜良の死の当日で終わっており、原作での続き部分は12年後の「僕」が学校の図書館で見つけることになります。そのため、恭子が桜良の病気のことを知るのも12年後になり、「僕」が恭子に『僕と友達になってください。』と言うのも12年後の「僕」なんですね。なので、ラストはかなり原作とは異なってますね。
原作を読んでない人には、これはこれで有りかと思うのですが、原作ファンにはどう受け取られるのか。それに、この改編によってますます小栗旬の主役感が強まってるんですよね。
ただ、12年後部分の存在によって、対象年齢が多少上に広がるという効果はあるのかもしれません。


ネタバレ部分終了。


個人的には、どちらかというと原作のほうが好きですね。特に、先に原作を読んでいる人にはその傾向が強いような気がします。
原作を未読なら見に行っても良いんじゃ無いでしょうか。但し、小栗旬がキライと言う人にはお勧めしませんが。
ところで、公式でも『キミスイ』の略称が使われていますが、なんだか「肝吸い」みたいですね。肝じゃなくて膵臓ですけど。




さて、今回は「イオンモール新小松」のイオンシネマへ見に行ってきました。


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いろいろと時間的な都合が一番良かったことと、新しい所に行ってみたかったという事もあります。
スクリーンは一番大きな316席の7番スクリーンでの上映でした。
石川県内にある4つ(多すぎないか?)のイオンシネマのうち、新小松は一番規模が小さい劇場となります。ちなみに一番規模が大きいのは意外にも金沢(フォーラスじゃ無く福久のほう)なんですね。
石川県では最南部にある映画館で、小松や加賀の人達にとっては待望の映画館だったのではないでしょうか。金曜の夜という事もあってか、学校帰りの高校生の姿も見られました。小松の学校からは、帰りに金沢の映画館に寄っていくというのはちょっと無理でしょうからね。夜9時以降の上映にもそこそこの人が来ていました。
こうなると、御経塚のイオンシネマの存在というのがかなり微妙になってくる気がします。ただでさえ多すぎと思われる金沢とその近郊のシネコンですが、その半分以上がイオンシネマというのもかなり異常な状況だと思われます(御経塚と金沢は元々ワーナーマイカルシネマだったんですが)。イオンシネマ同士での客の奪い合いとなってしまい、どこかを減らしたいと考えているのでは無いでしょうか。そうなると、一番無くなる可能性が高いのが御経塚になると思われます。家から一番近い映画館なので、個人的には無くならないで欲しいとは思いますが……

2017.07.10

映画「メアリと魔女の花」

土曜は映画「メアリと魔女の花」を見に行ってきました。


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米林監督はもちろん、他のスタッフも元ジブリの人たちが大勢参加しています。
なので、どうしてもジブリ映画っぽさがかなり強く出てしまいますね。とはいえ、ジブリ作品のクオリティと比較すると、どうしても低く感じてしまいます。というか、ジブリ作品と比べられてしまうということは、非常に高いレベルの物が求められると言うことになりますからね。
背景などはとてもきれいですし、1枚の絵のクオリティは決して低くはありませんが、メアリが箒に乗って飛んでいるシーンなどを見ると、やはり宮崎監督のものと比較して、浮遊感のようなものが出ていないと感じてしまうのです。
シーンも、どこかのジブリ作品で見たことのあるようなシーンが垣間見られます。判りやすい所はラピュタでしょうね。魚(?)が飛んでいる所はポニョみたいでしたし。


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ストーリーも悪くは無いと思うのですが、ちょっと物足りなさはありました。
魔法大学の中を紹介するシーンが延々と続きますが、ちょっと長すぎた気がします。ハリー・ポッターみたいに何作も続く物ならまだ判りますが、単品の作品でそこまで必要だったのかなと。
クレジットの最後には、「感謝」として、高畑勲、宮崎駿、鈴木敏夫の3名がクレジットされていました。ジブリの呪縛というのは米林監督の中でもかなり大きいのでしょうね。しかし、ジブリで監督を務めたことで、この先もやはり「ジブリ」という名前からは逃れられないのでしょう。




初日の客の入りは好調だったようで、配給の東宝は『興行収入50億円を狙える好スタートを切った』と発表。366館、458スクリーンという大規模な公開ですから、それくらい行ってもらわないとという思いはあるのでしょうが、なかなか難しいのではないかと思います。『人気だよ』と宣伝することで『流行ってるのなら見てみようか』と思わせるという作戦なのかも。
米林宏昌監督の作品は『借りぐらしのアリエッティ』が92.5億、『思い出のマーニー』が35.3億。いずれもジブリの冠が付いての数字です。
今作は25億を超えれば大成功なんじゃないでしょうかね。宣伝費もかなりかかっているようなので、25億ではまだ赤字だったりするかもしれませんが……


米林監督は石川県出身ですし、地元民としては応援しています。
宮崎駿を超えるのはさすがに難しいでしょうけど、コンスタントに新作を発表していけるポジションに付けることが出来れば、と思います。

2017.03.19

映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」

3月18日から公開の映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」を見て来ました。


世間の評判はあまり良くないようですね。
言われているほど判りにくいとは思いませんでしたが、夢と現実の繋がりがちょっとあやふやというか、気になる所はありましたね。
それでも私は面白いと思いましたが、人に勧められるかというとちょっと微妙。
所謂「アニメオタク」向けの作品ではないですが、かと言って一般向けとまでは言えないですしね。「君の名は。」を見てアニメに興味を持った(普段アニメを見ない)一般の人が見に行ったら「何か思っていたのと違う」と感じるかもしれないです。
どこかのアニメで見たようなシーンもいくつか出てきたりします。神山監督がジブリを意識しているとは思えませんが、製作委員会が『第2のジブリ』を要求しているのかなと思ったりもします。
設定に無理がある所もありますね。夢と現実がリンクしているというのはこの話の根幹なのでいいとして、たかが一企業が警察に対してそこまで権力を持てるとは思えません。もっと国家権力みたいな組織なのかと思ってました。
岡山の風景はとても良かったです。特に瀬戸大橋に力が入っていたように思います。高山みたいに聖地巡礼が盛り上がるとは思えませんけどね。


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初日で、劇場でも一番大きなキャパ300以上のスクリーンで上映されていましたが、観客は20人に満たない状況でした。興行的にはかなり厳しそうですね。


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こっちのほうが興行収入は大きいんだろうな。

2016.12.23

映画「ポッピンQ」

本日より公開の映画「ポッピンQ」を見に行ってきました。


東映アニメーション(私たちの世代には「東映動画」と言ったほうが通りがいいのですが)60周年記念作品で、当初は2017年1月公開を予定していたのですが、反響が良かったと言うことで正月映画の第一段として冬休みのメイン作品扱いとなったそうです。
いまいちターゲットがどの辺りなのかがよく判らず、監督はプリキュアをやってた人らしいし、「ちゃお」に漫画版が連載されているという話だし、ひょっとするとオッサン一人で見に行くのは非常に場違いなのではないかと危惧していましたが、見に来ていたのは大人ばかりでした。とは言え、20代から30代くらいで、私が最年長だったかもしれませんけど。
子供たちは隣のスクリーンでやっていた「妖怪ウォッチ」のほうを見に来てましたね。


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中学卒業を目前に控え、それぞれが悩みを抱えた5人の女子中学生が成長していくという話はいいのですが、異世界ものやアイドルものといった最近の流行を寄せ集めた感がありますね。上映時間が95分と短めなこともあって、ちょっと話が唐突なんですよね。
監督や脚本の人達はやはり子供たち(小中学生くらい)に見てもらいたいと思って作っているんだろうなというのはかなり感じました。
その割には宣伝方法がアニメファン向けになっていたりして、その辺りがターゲットがどこなのかを判りにくくしているのではないでしょうか。


一番驚いたのは、最後のクレジット後の部分です。
あれは単なるおまけ映像なのか、それとも劇場版第2弾とかテレビシリーズとかに繋がっていくのか?
レノの存在というのは結構謎というかよく判らない部分も多かったので、もし続きがあるのならその正体も判ってくるんでしょうね。




こちらはまだまだ上映中。


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興行収入はもう210億を超えているでしょうね。まだしばらく引っ張るようですから、最終はどの辺りまで行くのやら。さすがにアナ雪の254.8億超えは難しいでしょうけど。
しかし新海監督、次回作のハードルが随分と上がってしまいましたね。

2016.11.16

映画「planetarian ~星の人~」

日にちはちょっと前後しますが、金曜の夜に映画「lanetarian ~星の人~」を見に行ってきました。


9/3から公開されている映画ですが、上映館が少なく、石川県内(というか北陸三県)での公開はありませんでした。
10/1以降に公開される劇場が追加されたようで、福井では10/1から上映していたようです。でも、上映館が追加された事は知りませんでした。
10日の木曜に、週末に「この世界の片隅に」を見に行くのに時間を調べていた時、何気なく石川県内の映画館のホームページも見ていたら、イオンシネマ金沢で11/5から2週間限定で公開されている事を知りました。
この週末はもう別の映画を見に行くことを決めていましたし、行くとしたらもう11日の金曜しかない、ということで、仕事が終わってから高速で金沢東まで行ったのでした。
上映回数は1日2回と少ないのですが、2回目の上映が20:55からだったのが幸いしました。


配信版の「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」はほしのゆめみ視点のストーリーとなっていますが、劇場版は老人となった屑屋(劇場版では星の人とクレジットされてます)視点のストーリーとなっていて、配信版の内容が回想シーンとなり、それに新作部分が追加された形になっていました。
配信版の部分は基本的にそのままだと思いますが、瞳のアップで瞳孔が機械的に動く所が追加されていたり、リボンのエフェクトが追加されていたように思います(配信版はしばらく前に一度見ただけなので、見落としているか忘れているかで配信版にもあったのかもしれませんけど)。


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配信版で十分に完結している作品だと思うので、劇場版はちょっと冗長のような気もします。劇場版の追加部分ではKeyらしさもあまり感じられませんでしたし。
また、配信版とは別の完全な新作なのかと思っていたのですが、そうではありませんでしたからね。


時間的にも貸し切り状態になるかと思っていましたが、5、6人の人が見に来てました。

2016.11.15

映画「この世界の片隅に」

土曜は映画「この世界の片隅に」を見に行って来ました。
資金調達にクラウドファンディングを利用した事でも話題になりました。しかも目標額の2,000万円には8日で到達し、最終的には目標額の2倍近い3,900万円もの金額が集まったというからすごいものです。
また、主役の声をのん(能年玲奈)が務めるということも話題になりましたね。
タイミングが悪く、事務所からの独立などでごたごたしている所で、あまりいい話題になり方では無かったように思いますが。


ストーリーは主人公すずの視点で描かれていきます。
かなり重い内容ですが、ほんわかとしたキャラクターの絵にごまかされて(?)、さほど重苦しさは感じませんでした。ちょっとコミカルなシーンもあったりしますし。それでもじわじわとくる重苦しさというのはあるのですが、「火垂るの墓」ほどでは無いです。
泣かせようという作りになっていない所や、高らかに戦争反対を訴えるようなものでもない所がいいと思います。
日常を淡々と、そして丁寧に描くことで戦争の悲惨さや、平凡な日常の大切さが伝わってきます。
時代背景的に若い人にはよく判らないと言う所はあるかもしれませんね。
また、最後(クレジット終り)の手を振っている所はどういう意味だったんでしょうか。手だけが「バイバイ」していて、(すずが失った)右手なんですよね。


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「君の名は。」、「聲の形」に続いて、今年は劇場版アニメの当たり年ですね。
特にこの作品は今後もずっと残っていく(残っていって欲しい)作品です。




さて、今回は福井のコロナシネマワールドへ見に行ってきました。
金沢でも上映は行われるのですが、シネモンドで12/17からの公開となり、1ヶ月以上後になってしまうのです。
近い所では富山と福井で11/12からの公開となるのでどちらに行こうかと悩みました。家からかかる時間はどちらも似たようなものでしたが、富山の上映は1回目が昼の12時からだったのです。もう少し早い時間から上映してくれるとよかったのですが。
福井は1回目の上映が午前10時からだったのと、帰りに丸岡城に寄るのに都合がよかったのとで福井の方へ見に行ってきました。


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福井までは遠かったですが、それでもまだコロナでよかったです。他の映画館は福井市の街中にあるのでさらに遠いですし、多分1回目の上映は見に行かなかったでしょうから、完全に一日潰れてしまう事になりそうです。
その時は富山の方へ行ったかもしれませんが。

2016.09.18

映画「聲の形」& 舞台挨拶ライブビューイング

土曜は映画「聲の形」を見に行ってきました。


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前評判はかなり高く、NHKの番組でも紹介されるほどです。「君の名は。」効果もあってアニメに注目が集まっていることもあり、かなりの混雑が予想されました。しかも金沢での上映は1館のみ。さらに、「君の名は。」が1日6回前後の上映なのに対して「聲の形」はわずか3回(日曜からは4回になるようですが)。その上、「君の名は。」は各劇場で一番キャパの大きいスクリーンで上映されているのに対し、「聲の形」が上映されたスクリーンのキャパは180席ほどの所でした。
そんな訳で、舞台挨拶ライブビューイングが行われた3回目の上映は、早々に満席となっていました。


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満席になった映画を見たのは「おくりびと」のアンコール上映以来です。「おくりびと」は、ちょうどアカデミー賞受賞のタイミングと重なった時でした。
2回目の上映も、30分前の時点で9割程度の席が埋まっていました。劇場側ではあまり人が入ると思っていなかったんでしょうかね。せめて最初の1週間だけでもここの映画館で一番大きなスクリーン(260席)を使えなかったのかと思います。ちなみに260席のスクリーン(2つあります)で上映されていたのは「君の名は。」と「四月は君の嘘」でした。
また、最終上映が14:40からの回というのもちょっと早すぎの気がします。もっと遅い時間にも2回くらい上映出来たと思うんですけどね。


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ストーリーは時間の関係で省かれているエピソードもありますが、基本的に原作に沿ったものになっています。
内容はかなり重いですね。いじめのシーンはありますし、自殺しようとする人が2人もいます。また、多くの登場人物は利己的です。みんな悪人では無いのですが。
ラストシーンこそハッピーエンド風にはなっていますが、決して見終わった後に気分爽快となるような映画ではありません。年齢的なこともあって親目線で見てしまうためか、硝子の母が将也の母に土下座するシーンや、その後将也の母が喧嘩を止めに入るシーンなど、見ていて辛くなるほどでした。
しかし、「いじめはいけない」とか「障碍者に優しくしよう」といった話にはなっていませんし、「障碍を乗り越えてがんばっている」という話でもありません。そこが素晴らしいと思います。
将也がマンションから落ちて意識不明になった割には外傷が少なすぎる(手足などは全く骨折もしていないようですし)気がしますし、治りも早すぎる(落ちたのが花火大会の頃だから8月くらいとして、学園祭の頃には復活してるということは、せいぜい2ヶ月から3ヶ月で復活してるということになるのでは)というのがちょっとどうなんだろうと思いましたけど。即死でもおかしくないくらいなのではと思うのですが(死んでたら話は続かないんだけど)。


舞台挨拶のライブビューイングというのはなかなか面白い試みだと思います。
ただ、映像を見ているだけで直接見られる訳では無いですし、あまりライブ感はありませんでした。事前に収録しておいたものを上映しても同じなんじゃないかと思います。


客層はアニメファンというよりも一般の人が多かった印象です。20代くらいの若い人が多く、女性も多かったですね。これも「君の名は。」効果なのかもしれません。
「君の名は。」に負けないくらいいい映画だと思いますので、もっと上映館数や上映回数を増やして欲しいですね。


入場者特典は原作者書き下ろしの短編コミックでした。


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硝子の母が主役の話になってます。

2016.08.28

映画2本立『君の名は。』&『シン・ゴジラ』4DX版

土曜は映画を見に行ってきました。
しかも2本も。
1日に2本の映画をみたのは、まだ2本立て興行が普通だった頃以来だと思います。しかも今回はわざわざ違うシネコンで見るということをやってみました(片方のシネコンで2本見る事も可能だったんですけど)。


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1本目は『君の名は。』です。
新海誠監督の新作と言うことでかなり話題になっています。
一部では「秒速5センチメートル」を超えたという声も聞かれます。超えたかどうかは人によって感じ方は違うでしょうが、話のスケールは「秒速……」よりもかなり大きいのは確かですね。
まだ公開されたばかりですので内容には触れませんが、とても良かったです。
ラストは何となく想像していたものにかなり近いものでしたが、オフィシャルのストーリー紹介で言うところの「意外な真実」というのがとても「意外」でした。アニメとしてはそんなに特別では無いと言うか、結構ありがちかもしれませんが、新海作品にそれが出てきたのが意外だったと言うべきか。
小説版が先に出ていますが、映画を見に行く予定の人は先に読まない方がいいと思います。私も買ってはありますがまだ読んでませんでした。
背景の映像は他の深海作品同様、とても美しいです。特に、三葉の住む田舎町の風景が良いですね。岐阜県飛騨市がモチーフになっているそうですが、あのクレーターの中にあるような景色というのは岐阜どころか日本には存在しないでしょうけど。


気になる事と言えば映画の内容ではなく、なぜ今になって新海誠監督が急にこんなに大きく扱われるようになったのかと言うことです。
もちろんこれまでも注目されていた監督ですが、それはあくまでアニメファンの中での話でした。世間一般の人は新海誠という名前をほとんど知らないと思います。一般の知名度は細田守よりもかなり低いでしょう。誰かが、ジブリや宮崎駿に続くものを見つけようとしているのは間違いないでしょう(細田守もそんな経緯で有名になってきたという気がします)。そして、その「誰か」の目的は新しいクリエイターの発掘や良質なアニメーションの作成ではなく、「金儲け」なんだろうなというところがちょっと、と思うのです。
『君の名は。』は前作の『言の葉の庭』までとは異なり、製作委員会方式での制作となっています。制作費はこれまでの新海作品の中では一番多かったのではないかと想像出来ます。上映スクリーン数もかなり多く、石川県では6つのシネコンのうち、イオンシネマ金沢(フォーラスではなく福久のほう)を除く5館で上映されています。これはもうジブリ作品並みです。大々的な宣伝の効果もあり、興行収入は初日からかなり良いという話しも聞きますので、これで「新海誠」という名前が一般に広く知れ渡るのであれば悪い事では無いのかもしれません。
ただ、新海誠がジブリや宮崎駿の後を継ぐものなのかと言えば、それはちょっと違うような気もするのです。


日テレの細田守に対抗してTBSあたりが押しているのかと思ったりもしましたが、製作委員会の中にはテレビ局の名前はありませんでした。
TVの特番も関東キー局での放送情報はなく、関西圏では毎日放送で放送されていました。しかし、石川では特番も「言の葉の庭」の放送もテレビ金沢(日テレ系)でしたし、お隣の富山では特番がチューリップテレビ(TBS系)で言の葉の庭が北日本放送(日テレ系)での放送になっています。福井では特番を福井テレビ(フジテレビ系)で放送していますが、福井は民放の数が少ないのでちょっとあてにはならないかも。
結局、どこかのテレビ局が関連している訳では無いのかも。




さて、もう1本は『シン・ゴジラ』です。
ちょうど1ヶ月前に見に行ったばかりですが、今回は4DX版です。4DXに合いそうな映画だったので、4DX版も見に行きたかったのです。


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4DX上映を見るのは『ガールズ&パンツァー劇場版』に続いて2本目です。しかしガルパンの時は全席が埋まっていたのに対し、今回は7割程度の入りでした。ガルパンの場合は石川での上映自体が少なかったので、4DX版以前にガルパンを見たいという人が多かったということもあるでしょうけど。
4DXはやはり映画と言うよりアトラクションを見に行っているという感じが強いので、最初から4DXで見るというのはやはり私には向いてないと思います。4DXの効果のほうにどうしても意識が行ってしまうんですよね。1回目では気がつかなかった細かいところをじっくりと見たい、というような場合にも4DXは向かないように思いました。
今回は水がかかるシーンが多かったですね。
会議室などを俯瞰で撮ってカメラが移動するようなシーンでは座席がゆっくりと動いていました。これはちょっといらないというか、短時間だから大丈夫でしょうけど、時間が長いと酔う人もいるのではないかと言う気がします。




ゴジラと言えば、アニメ映画『GODZILLA』の制作が決定しましたね。
制作がポリゴン・ピクチュアズということなので、フル3DCGなんでしょうね。
ストーリー原案・脚本が虚淵玄というのは驚きです。仮面ライダーの次はゴジラか。まどマギの新作はまだ先になりそうですね。

2016.08.12

映画『シン・ゴジラ』

11日は今年から新設された祝日『山の日』でした。
特に何かに由来する日付という事では無く、祝日の無い8月という事と、お盆休みにくっつけて連休となるようにという事などがこの日に決まった理由だとか(
8月12日という案もあったらしいですが、御巣鷹山(実際には高天原山だったらしいが)の日航機墜落事故の日であるため却下されたとのこと)。
うちの会社の夏期休暇は、8月から9月の間で2日間(土日とくっつけて4連休となるように取ることを推奨)という事になっているのですが、今年は12日と15日に休みを取って5連休とする人が多いようです。私も今年は5連休です。
ただ、5連休と言ってもお盆の墓参りなどの家庭行事もあるので、5日のうち完全に1日フリーになるのは13日のみ。また、半日フリーになるのも11日のみで、あまり連休という感じは無いのですが……
そんな5連休の初日は早朝の墓掃除から始まりましたが、午後からは映画『シン・ゴジラ』を見に行ってきました。


庵野秀明監督が作るゴジラということでかなり期待はありましたし、公開2週目にして興行収入が21億を超える人気です。
細部へのこだわりは庵野監督らしさであふれていますし、細かいネタの仕込みは1度や2度見たくらいでは全てを見つけるのは不可能でしょう。
設定やストーリーは東日本大震災の影響をかなり受けていると思いますし、復興へのエールのようにも思えます。
内容は「ゴジラ対日本」ですね。日本人の日本人による日本人のためのゴジラと言うところでしょうか。『シン・ゴジラ』の『シン』にはいろんな意味が込められていると思いますが、「ハリウッド版のゴジラは本当のゴジラじゃ無い、これが本当のゴジラだ」というのも一つなのではないでしょうか。


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放射能を吐くゴジラはどう見ても巨神兵でした。

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