土曜は映画を見に行ってきました。
しかも2本も。
1日に2本の映画をみたのは、まだ2本立て興行が普通だった頃以来だと思います。しかも今回はわざわざ違うシネコンで見るということをやってみました(片方のシネコンで2本見る事も可能だったんですけど)。
1本目は『君の名は。』です。
新海誠監督の新作と言うことでかなり話題になっています。
一部では「秒速5センチメートル」を超えたという声も聞かれます。超えたかどうかは人によって感じ方は違うでしょうが、話のスケールは「秒速……」よりもかなり大きいのは確かですね。
まだ公開されたばかりですので内容には触れませんが、とても良かったです。
ラストは何となく想像していたものにかなり近いものでしたが、オフィシャルのストーリー紹介で言うところの「意外な真実」というのがとても「意外」でした。アニメとしてはそんなに特別では無いと言うか、結構ありがちかもしれませんが、新海作品にそれが出てきたのが意外だったと言うべきか。
小説版が先に出ていますが、映画を見に行く予定の人は先に読まない方がいいと思います。私も買ってはありますがまだ読んでませんでした。
背景の映像は他の深海作品同様、とても美しいです。特に、三葉の住む田舎町の風景が良いですね。岐阜県飛騨市がモチーフになっているそうですが、あのクレーターの中にあるような景色というのは岐阜どころか日本には存在しないでしょうけど。
気になる事と言えば映画の内容ではなく、なぜ今になって新海誠監督が急にこんなに大きく扱われるようになったのかと言うことです。
もちろんこれまでも注目されていた監督ですが、それはあくまでアニメファンの中での話でした。世間一般の人は新海誠という名前をほとんど知らないと思います。一般の知名度は細田守よりもかなり低いでしょう。誰かが、ジブリや宮崎駿に続くものを見つけようとしているのは間違いないでしょう(細田守もそんな経緯で有名になってきたという気がします)。そして、その「誰か」の目的は新しいクリエイターの発掘や良質なアニメーションの作成ではなく、「金儲け」なんだろうなというところがちょっと、と思うのです。
『君の名は。』は前作の『言の葉の庭』までとは異なり、製作委員会方式での制作となっています。制作費はこれまでの新海作品の中では一番多かったのではないかと想像出来ます。上映スクリーン数もかなり多く、石川県では6つのシネコンのうち、イオンシネマ金沢(フォーラスではなく福久のほう)を除く5館で上映されています。これはもうジブリ作品並みです。大々的な宣伝の効果もあり、興行収入は初日からかなり良いという話しも聞きますので、これで「新海誠」という名前が一般に広く知れ渡るのであれば悪い事では無いのかもしれません。
ただ、新海誠がジブリや宮崎駿の後を継ぐものなのかと言えば、それはちょっと違うような気もするのです。
日テレの細田守に対抗してTBSあたりが押しているのかと思ったりもしましたが、製作委員会の中にはテレビ局の名前はありませんでした。
TVの特番も関東キー局での放送情報はなく、関西圏では毎日放送で放送されていました。しかし、石川では特番も「言の葉の庭」の放送もテレビ金沢(日テレ系)でしたし、お隣の富山では特番がチューリップテレビ(TBS系)で言の葉の庭が北日本放送(日テレ系)での放送になっています。福井では特番を福井テレビ(フジテレビ系)で放送していますが、福井は民放の数が少ないのでちょっとあてにはならないかも。
結局、どこかのテレビ局が関連している訳では無いのかも。
さて、もう1本は『シン・ゴジラ』です。
ちょうど1ヶ月前に見に行ったばかりですが、今回は4DX版です。4DXに合いそうな映画だったので、4DX版も見に行きたかったのです。
4DX上映を見るのは『ガールズ&パンツァー劇場版』に続いて2本目です。しかしガルパンの時は全席が埋まっていたのに対し、今回は7割程度の入りでした。ガルパンの場合は石川での上映自体が少なかったので、4DX版以前にガルパンを見たいという人が多かったということもあるでしょうけど。
4DXはやはり映画と言うよりアトラクションを見に行っているという感じが強いので、最初から4DXで見るというのはやはり私には向いてないと思います。4DXの効果のほうにどうしても意識が行ってしまうんですよね。1回目では気がつかなかった細かいところをじっくりと見たい、というような場合にも4DXは向かないように思いました。
今回は水がかかるシーンが多かったですね。
会議室などを俯瞰で撮ってカメラが移動するようなシーンでは座席がゆっくりと動いていました。これはちょっといらないというか、短時間だから大丈夫でしょうけど、時間が長いと酔う人もいるのではないかと言う気がします。
ゴジラと言えば、アニメ映画『GODZILLA』の制作が決定しましたね。
制作がポリゴン・ピクチュアズということなので、フル3DCGなんでしょうね。
ストーリー原案・脚本が虚淵玄というのは驚きです。仮面ライダーの次はゴジラか。まどマギの新作はまだ先になりそうですね。
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