映画「メアリと魔女の花」
土曜は映画「メアリと魔女の花」を見に行ってきました。
米林監督はもちろん、他のスタッフも元ジブリの人たちが大勢参加しています。
なので、どうしてもジブリ映画っぽさがかなり強く出てしまいますね。とはいえ、ジブリ作品のクオリティと比較すると、どうしても低く感じてしまいます。というか、ジブリ作品と比べられてしまうということは、非常に高いレベルの物が求められると言うことになりますからね。
背景などはとてもきれいですし、1枚の絵のクオリティは決して低くはありませんが、メアリが箒に乗って飛んでいるシーンなどを見ると、やはり宮崎監督のものと比較して、浮遊感のようなものが出ていないと感じてしまうのです。
シーンも、どこかのジブリ作品で見たことのあるようなシーンが垣間見られます。判りやすい所はラピュタでしょうね。魚(?)が飛んでいる所はポニョみたいでしたし。
ストーリーも悪くは無いと思うのですが、ちょっと物足りなさはありました。
魔法大学の中を紹介するシーンが延々と続きますが、ちょっと長すぎた気がします。ハリー・ポッターみたいに何作も続く物ならまだ判りますが、単品の作品でそこまで必要だったのかなと。
クレジットの最後には、「感謝」として、高畑勲、宮崎駿、鈴木敏夫の3名がクレジットされていました。ジブリの呪縛というのは米林監督の中でもかなり大きいのでしょうね。しかし、ジブリで監督を務めたことで、この先もやはり「ジブリ」という名前からは逃れられないのでしょう。
初日の客の入りは好調だったようで、配給の東宝は『興行収入50億円を狙える好スタートを切った』と発表。366館、458スクリーンという大規模な公開ですから、それくらい行ってもらわないとという思いはあるのでしょうが、なかなか難しいのではないかと思います。『人気だよ』と宣伝することで『流行ってるのなら見てみようか』と思わせるという作戦なのかも。
米林宏昌監督の作品は『借りぐらしのアリエッティ』が92.5億、『思い出のマーニー』が35.3億。いずれもジブリの冠が付いての数字です。
今作は25億を超えれば大成功なんじゃないでしょうかね。宣伝費もかなりかかっているようなので、25億ではまだ赤字だったりするかもしれませんが……
米林監督は石川県出身ですし、地元民としては応援しています。
宮崎駿を超えるのはさすがに難しいでしょうけど、コンスタントに新作を発表していけるポジションに付けることが出来れば、と思います。
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