金沢-富山間の北鉄バスに乗ってみた
今回、富山までの移動に高速バスを使ってみました。
北鉄バスと富山地方鉄道が共同で運行しており、平日は1日18往復、土日祝日は1日20往復が運行されています。
運賃は片道大人930円、小人470円と、電車で富山まで行くよりも大人で片道300円弱安いです。東京や大阪などの長距離バスに比べて元々の運賃が安いので、電車との差額はあまりありませんから、メリットは少ないかもしれません。
ただ、電車と違って、乗降できる場所が複数あるのは便利なこともあります。今回はJR金沢駅から富山市役所前までの区間を利用しましたが、もし電車で行ってJR富山駅から松川あたりまで電車やバスで移動したとしたら、金額の差はさらに大きくなります。
ただ、バスと言うことであまりダイヤに信用がおけないですし、予約不要の自由席で、混み具合がどの程度なのかも判りません。そこで一度使ってみて、良ければ今後もまた使おうと思って一度乗ってみることにしました。
行きはJR金沢駅を9:20発のバスに乗ります。やって来たのは地鉄のバスでした。
始発は兼六園下なので、金沢駅に着く時間が既に遅れてしまうのでは無いかと思いましたが、ほぼ定刻通りに金沢駅に到着。既に10人弱の乗客がありました。
金沢駅では利用客も多く、乗車率は50%ほどになったようです。4列シートの型落ち観光バスを使っての運行のようですが、一人で乗ってもぎりぎり相席にはならずに済みそうな程度の乗客数でした。
意外だったのは、金沢駅以降の金沢東インターまでの停留場(東署前、高柳)でも2名ずつの乗車があったことです。兼六園下や香林坊から乗車する人はそれなりにいるだろうと思っていましたが、金沢駅以降には乗客はいないだろうと思っていたのです。
高速バスということで、座席前のポケットにはこんなシートが。
実際にシートベルトを着用している人は周囲を見回した範囲ではいなかったようですが……
北陸道金沢東インターから富山インターまでの移動はしょっちゅう通っている道ですし、特に風光明媚な所でもありませんから、特に車窓からの眺めがいいという事はありませんが、車高の高いバスの座席からの眺めはいつもとはちょっと違った風景に見えました。
富山インターを降りると、R41を通ってJR富山駅へ向かいます。
さすがにR41はちょっと混んでいて、各停車場への到着時刻は定刻より遅れ気味になっていきます。こちらもで途中の停留場で降りる人がかなりいました。ほとんどの人が総曲輪以降で降りるだろうと思っていましたが、富山インターを降りて最初の停留場(西上袋、アピタの辺り)で7~8人の人が降りていったのにはちょっと驚きです。
今回は終点の一つ前となる富山市役所前で降りました。到着したのは定刻から7分遅れの10:25。もう一つ手前の総曲輪で降りて歩いても良かったかもしれません。実際、総曲輪では数人の人が降りていきましたが、市役所前で降りたのは私一人でした。
R41や総曲輪以降の混み具合を考えると、7分遅れ程度はしょうがないと言う気はします。しかし、JR富山駅到着はさらに遅れが拡大したのではないでしょうか。降りた所が目的地であればいいのですが、さらに別の電車やバスに乗り継ぎとなる場合は、それなりに余裕を持っておかないと厳しいですね。
帰りは富山市役所前を16:02発のバスに乗りました。
やって来たのは北鉄バスです。
地鉄のバスには付いていなかったコンセントが付いています。
但し、利用は携帯電話の充電に限るとのこと。
あまり大きな電力が必要となる機器の接続は考慮されていないのでしょう。この辺りは新幹線などに付いているコンセントに比べるとやや見劣りするかもしれません。
バス自体は地鉄のバスよりもやや新しめのものを使っているように思いました。
帰りのバスは富山駅で既に50%くらいの乗車率となっていて、ぎりぎりで相席にならない席を確保することが出来ました。確実に相席にならないようにするには、富山駅から乗車した方がよさそうです。
ただ、帰りも途中で乗る人がかなり多く、結局富山インターで高速に乗る前には相席となってしまいました。
金沢駅への到着は、定刻から5分遅れの17:10。やはり定刻通りに運行するのは難しいようですね。しかも夕方の時間帯、終点の兼六園下まではかなりの混雑が予想されますので、到着時刻はさらに遅れていったのでは無いかと思われます。
運賃は電車利用よりも安いですが、劇的に差がある訳でもありません。JR金沢駅からJR富山駅までの所要時間は、電車利用に比べるとやや長いほどです。
両駅間の利用であれば電車利用に比べてメリットはあまり感じられませんが、途中からの乗降の場合は料金的にも時間的にもメリットがある場合がありますね。
次回も利用するかどうかは判りませんが、思っていたよりも多くの人が利用していました。定期券や回数券の設定もあるようですので、一定の利用客はあるんでしょうね。回数券(10枚つづり、大人のみ)の場合、片道の運賃は770円となるので、頻繁に利用するのであれば回数券を使う事で電車よりもかなり安くなります。
概ね1時間に1本(多い時間帯は30分に1本)と便数もそこそこありますので、使い勝手は良さそうです。高速バスですが予約も不要ですので、いきなり思い立って使う事も可能ですから、往復では無くても片道だけでも使う事はあるかもしれません。
座席は521系電車と比べてもやや窮屈ですね。乗車時間は1時間程度なのでなんとかなりますけど、補助席に座らないといけないような事になったらちょっと辛いかもしれませんね。
乗車率は便によって差があるでしょうし、平日だとまた違ってくるでしょう。到着時間についても、平日や日曜ではまた変わってくると思います。平日だとほとんど定刻で運行されているのかもしれませんし、日曜などはさらに遅れが広がるかもしれません。
なお、運賃の支払いについて、30円は小銭で事前に準備しておいた方が無難です。
支払いは北鉄の路線バスと同じで降りるときに支払いますが、支払い方法も路線バスと同じで、料金箱に料金を入れる方式です。当然お釣りは出ませんので、ちょうどの金額を入れる必要があります。
両替機は千円札の両替機がありますが、行きの地鉄バスで使ってみたところ、500円玉が1枚と100円玉が5枚に両替されました。つまり、10円玉は出てこないのです。以前、北鉄の路線バスで千円札を両替したときには、500円玉1枚に100円玉4枚、50円玉1枚と10円玉5枚というパターンで両替されたことがあったような記憶がありますが(記憶違いかもしれませんけど)、少なくとも地鉄のバスはそのような両替はしてくれませんでした。帰りの北鉄バスでは両替をしなかったので判りませんが、やはり100円未満の分の小銭は事前に準備しておいた方が無難だと思います。
ちなみに降りるときは降車ボタンを押して次の停留所で降りることを知らせます。路線バスと全く同じですね。違いと言えば、乗るのも降りるのも前(というか、観光バスと同じで前にしかドアが無い)ということと、均一料金なので整理券がいらないということくらいです。
Icaが使えるといいんですが、地鉄との共同運行なので難しいでしょうね。ICOCA等の交通系カードの利用はもっと無理でしょうし。
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