ARCHISS ProgresTouch RETRO AS-KBPD08/SRB
年明けからまた勤務地が変わって、今度は金沢方面へ向かって通勤しています。
距離は自社への通勤とほぼ同じくらいですが、車の数は圧倒的に金沢方面へ向かう車が多く、通勤時間は1.5倍近くになってしまいます。それでも金沢の街中へ通っていた時に比べると時間は短いですけどね。また、フレックスなので少し遅めに出社して(それでも自社への出社時間と同じくらいには会社に着いているので、家を出る時間は20分ほど早くなりましたが)ピークの時間から少しずらして通勤しているのでこの程度で済んでいるのでしょうけど。
今回の勤務先では作業用のPCは勤務先の会社から提供されています(大抵の場合はそうなんですが、時には自社からPCの持ち込みを求められることもあるのです)。そこで与えられたPCはノートパソコンでした。
やや大きめのノートパソコンで、キーボードにはテンキーも付いているほどです。
しかし、ノートパソコンのキーボードは使いやすいとは言えず、ネットのブラウズくらいであればいいのですが、開発や文章入力に使うにはストレスが溜まります。また、個人的にCtrlキーとCAPSキーを入れ替えて使いたいのですが、近頃は勝手にソフトをインストールするわけにはいかず、レジストリをいじるのもあまり好ましくありません。レジストリがいじれるのなら自社で使っているLibertouchを持って行けばいいのですが……
以前別の会社で作業していた時に使っていたテンキーレスのRealforce(一太郎モデル)があるのでそれを持って行こうかとも思いましたが、テンキー付きのキーボードでいいのがあればと思ってちょっと探してみました。いいのが見つからなければRealforceを持っていけばいいと考えたのです。
必須のスペックとしては、
・日本語キーボード
・CtrlキーとCAPSキーのハード的な入れ替えが可能
・テンキー付き(フルサイズのキーボード)
・標準的なキー配列であること
・USB接続が可能(ノートパソコンに繋ぐので)
できればあった方がいいものとして、
・CtrlキーとCAPSキーの交換用キートップ
・色は白かアイボリー(これは完全に個人的な好みです)
・静かであるに超した事は無い
と言った所です。
しかし、日本語キーボードでCtrlキーとCAPSキーの入れ替えが可能なものという時点で選択肢は激減するのです。Realforceも日本語キーボードでは(テンキーレスモデルであっても)CtrlキーとCAPSキーの入れ替えは一部の特殊なモデルを除いて出来ませんし。
最初に見つけたのはFILCOのMajestouch Convertible 2というモデルです。Majestouch 2には無いDIPスイッチによるキーの入れ替えが可能です。
Bluetoothにも対応しているのですが、Bluetoothは必要無いですし、その分値段も高くなるのでちょっと保留。
次に見つけたのが、アーキサイトのARCHISS ProgresTouch RETROです。
日本語キーボードのモデルもありますし、DIPスイッチでのキー入れ替えに対応しています。キーはCherry MXで、黒、茶、青、赤と揃っていますし、さらに昨年出てきた赤軸の静音タイプ(通常の赤軸と区別するためにピンク軸などと呼ばれたりもしています)も選択できます(ちなみにMajestouch Convertible 2には赤軸の静音タイプはありませんでした)。
これなら色以外の希望は全て満たしている事になります。
価格はオープンプライスですが、赤軸静音タイプがAmazonで11,980円で販売していたので、購入することにしました。なお、赤軸静音タイプのみ他の軸に比べて1,000円ほど高いです。
標準的な配列のフルキーボードですが、余分な余白(と言うのかな?)が無く、コンパクトです。FILCOのMajestouchと似たデザインですね。スペースキーが長い所も似ています。個人的にはスペースキーが長いのは歓迎ですね。この長さならスペースキーではなく『スペースバー』と呼んでもいいでしょう。今では慣れましたが、初めてPC/AT互換機の106キーボードを使った時には、スペースキーが小さくて使いにくかったですからね。
日本語キーボードですがカナ刻印が無いので、すっきりとした見た目です。
DIPスイッチでCtrlキーとCAPSキー、AltキーとWindowsキー、Escキーと全角/半角キーの入れ替えが出来ます。
また、Windowsキーの無効化も可能です。
交換用のキートップも付いています。
プラスチック製のキーキャップ引き抜き工具が付いてきますが、今回購入したものにはワイヤーキープラーも付いていました。
メーカーページや取説には付属品としては含まれていませんが、別梱包では無く元箱に同梱されていましたし、「ARCHISS」の銘も入っています。Amazonの商品ページにはワイヤーキープラー付と明記されていました。
唯一残念だったのは、アプリケーションキーの位置にFnキーが付いていることです。
このキーはファンクションキーをマルチメディアキーとして使用したり、Nキーロールオーバーの切り替えに使用したりするためのものですが、そのためにアプリケーションキーがFnキーと右Ctrlキーの同時押しとなってしまうのです(すぐ隣にあるので指一本でも押せるかも)。個人的にはアプリケーションキーなんてほとんど使った事が無いくらいなので問題ではないのですが、あまり一般的なキーでは無いものが付いているという点で少し残念でした。せめてこのFnキーもDIPスイッチで変更できれば良かったのですが、それは出来ないですね。このFnキーを使った操作がこのキーボードの売りの一つなのでしょうがないですが。
ノートパソコンのキーボードではほぼ標準的に付いているFnキーですが(それでも位置は決まってなかったりしますが)、デスクトップのキーボードではまだ標準とは言えません。会社にあったHPのデスクトップ機のキーボードにも同じような位置にFnキーが付いていましたが、こちらはアプリケーションキーも付いているのでまだ許せます。
キースイッチはCherry MX 静音赤軸(Silent Red/ linear action)です。
打鍵音は通常の赤軸や黒軸に比べるとかなり静かです。30%の静音化ということですが、キーが戻った時に出る耳障りなカチャカチャという音も抑えられているので、数値以上の効果があるように感じます。
以前、赤軸のキーボードを購入して会社で少し使っていた事がありました。キーを押した時の音は気にならないのですが、キーが戻った時に出る音がかなり大きく、自宅よりも暗騒音が大きい会社であってもかなりうるさく音が響いていて、文句までは言われなかったもののかなり注目を集めてしまっていたので、早々に使用を止めた経験があります(自分ではあまり気にならない程度だと思ったのですが、周りにはかなり響いていてうるさく思われていたようなのです)。静音赤軸なら会社での使用では全く問題ないでしょう。Realforceの静音タイプよりは若干大きな音がしますが、この程度なら家で使っても大丈夫なくらいかもしれません。Enterキーやスペースキーは他のキーよりも大きいためか、若干音が大きいです。Enterキーは音の質も他のキーとはちょっと違い、少し低い音になりますね。
ただ、キーの重さは通常の赤軸に比べると重く感じます。荷重は45gとのことですが、Realforceの45gよりも重く感じました。
また、キーストロークは他の軸が4.0mmなのに対し、静音赤軸は3.7mmとなっています。但し、使っていて気になるようなことはありません。
キートップは2色成形となっていて、文字が消えないとのことです。
2色成形のため、一般的なCherry軸のキートップに比べると厚みがあります。これもキーが戻った時の音を抑えるのに一役買っているのではないかと思います。
重量は1.16kgと、Libertouchよりはちょっと軽いもののずっしりとした重さがあり、中にはちゃんと鉄板が入っているのでは無いかと思います(バラしてみたわけでは無いので想像ですが)。
残念ながら日本製では無く台湾製です。
すぐに壊れてしまうようなことが無ければ問題は無いんですけどね。
作りはしっかりしていましたし、机の上に置いた時にどこかが浮いてしまうような事もありません。
まだ使い始めたばかりなので詳細な使用感は書けませんが、Cherry軸のキーボードを本格的に使うのは初めてなので楽しみです(赤軸は1週間ほどで使用を止めてしまったので)。
これで、家では静電容量のRealforce、自社ではメンブレンのLibertouch、出向先ではCherry軸のメカニカルと、3種類のキーボードを使い分けることになりました(^^)
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