青戸の大橋
JR小浜線の若狭本郷駅から徒歩で10分弱の所に『青戸の大橋』という橋があり、国道27号と大島半島の犬見崎を結んでいます。
おおい町と言えば、原発の再稼働でニュースにも何度も取り上げられたこともあり有名になりましたが、この橋は原発建設の一部として作られたものです。
大島半島から町の中心部へ陸路で移動するには隣の高浜町を経由して大回りをしていかなければいけないため、陸の孤島と呼ばれていました。町営の定期船が運航していましたが、船は天候が悪いと運航できないなどの問題もあります。橋は住民にとっても悲願であったのです。
原発建設においても橋は必須であったので、原発を作った日本原電と地元住民の利害が一致したということですね。建設費は7割以上を日本原電が負担したとのことです。
橋が完成したのは1966年。翌年から原発の建設が始まりました。
当時、原発の危険性は現在に比べるとあまり大きく認識されていなかったでしょうから、原発が出来ることよりも橋が出来ることのメリットのほうが住民にとって大きかったんでしょうね。
建設が始まれば年単位で大勢の作業者がやって来ますし、そのための宿泊施設が作られるという「特需」もあります。稼働後には多くの職員らが町内に住むことになり、お店にお客が増えるということも町にとってはプラスでしょう。なので、福島第一原発の事故後であっても、原発の再稼働を希望する人がいたりするのです。
行政には原発の再稼働では無く、違う形で地方を活性化する手立てを考え、実行してもらいたいものです。
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