300余年続く伝統の奇祭「福岡町つくりもんまつり」
土曜は高岡市の「福岡町つくりもんまつり」へ行ってきました。
「福岡町つくりもんまつり」は300余年続く伝統の奇祭と言われています。
元々は収穫された野菜や穀物をお地蔵さまに供えて五穀豊穣を祈願する「地蔵まつり」が起源で、その後、野菜や穀物を組み合わせて装飾細工を施すようになったのが始まりだそうです。
この祭が行われていることはかなり前から知っていましたし、福岡町内の国道8号線を走っていて、「つくりもんのまち」という大きな看板も良く見ていました。しかし実際に見に行く機会は無く、今回が初めてとなります。
総合文化センターや高岡市福岡庁舎の駐車場などが祭用の駐車場として開放されますが、かなりの混雑が予想されます。そこで今回は混雑する前に行ってしまおうということで、9時45分までには駐車場に入る事を目標に家を出ました。
予定よりも少し早く、9時40分に駐車場に到着。既に何台もの車が駐まっていますが、まだまだ空きはあるので楽に駐めることが出来ました。
早く着いたからと言って時間をもてあますことはありません。というのも、祭の会場はかなりの範囲に広がっていますが、駐車場はその外れにあり、祭の中心エリアへは10分少々歩いて行く必要があります。また、今回は午後からシャトルバスで移動する予定をしていたので、事前にバスの乗り場や時間を確認しておきたかったのです。
祭の開始は10時からですが、エリアの中心部まで歩いて移動し、着いたのはちょうど10時過ぎくらいでした。
来るのは初めてなので、イメージとしては大きな「つくりもん」が展示されているのかと思っていました。
にぎわい交流館にあったものはかなり大きく、高さは6mもあるそうです。こんなのがいくつもあるのだと思っていたのでした。
しかし、ここまで大きなものはこれ一つだけで、他は大きくても人の人のサイズくらいです。
材料が野菜なので、そんなに大きなものもなかなか出来ないのでしょう。中には小さいのをたくさん並べて、数で勝負みたいなのもあります。
ジオラマ風のものは、一つ一つのサイズはそれほど大きくはありませんが、面積が広いので、作る量はかなり多くなりそうです。
箱庭風のものもあります。
豆を使って絵を描いているものもあります。
2m四方くらいのサイズがありましたが、いったいどれだけの豆を使っているのでしょうね。かなり根気のいる作業だと思います。
顔ハメ看板になっているものも。
制作は自治会単位が基本で、他には小学生や高校生のチーム、町内に支店のある銀行などが作っています。そのため、展示している場所も一般の家の前だったり、普段は倉庫になっているような所だったりと様々です。
中にはちょっと凝った展示も。
入口の門をくぐると、中では歌舞伎の公演が行われてる、という演出ですね。
出口方向には非常口のマークも作られてました。
その年の流行をモチーフにしたものも多く、今年はポケモンが多かったです。
オリンピックネタもありました。
地元高岡出身の登坂絵莉選手です。
こちらのタイトルは「世界に一つだけの花」。
5人並んでいるのは同タイトルの歌を歌っているアイドルグループをイメージしていると思われますが、今年はこんなのを作ろう、と決めた頃はまだ解散騒動とかが起きる前だったのかも。
あるいは、CD購入運動のように、解散しないでという思いで作ったのかもしれませんね。
私が一番気に入ったのはこちら。
なんと汽車が走っています。
プラレールに装飾して走らせているそうです。『動き』のあるのはここだけでしたね。人もたくさん集まっていました。
他にはこんなのも良かったと思います。
展示の数は全部で36もあります。展示場所はあちこちに点在しているので、適当に回っていては時間もかかりますし、探すのが大変です。
高岡市のホームページでは地図のPDFファイルが公開されていましたが、交通規制(エリア内は歩行者天国になっていて車は入れません)の地図なので、展示がどこにあるかまでは判りません。駐車場のある総合文化センターにも地図がありましたが、ホームページで公開されているものと同じものでした。
ところが、他の人達を見ると、地図を見ながら廻っています。ちょっと見せてもらったところ、私の持っていた地図とは少し違っていました。各展示には番号が振ってあるのですが、その地図には展示位置に番号が書いてあるのです。それを見ながら、見たところにチェックを入れているのでした。
その地図はエリア内にいくつかある休憩所で配布されていました。そこで私も早速入手し、地図を見ながら見て廻りました。おかげで全部の展示を見ることが出来ました。チェックまではしていないので、一つ二つは漏れてるかもしれませんが(^^;)。
また、単に見た場所をチェックするだけで無く、地図に何か書き込みをしている人が多かったです。人気投票をやっているので、どれに投票するかを決めるためのメモ書きのようなことをしている雰囲気でした。
2日間で10万人を超える人出があるとも言われています。露店もたくさん出ていますし、関連イベントも多く行われています。とても地元に密着した祭だという印象を受けました。
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